おおいぬ座に関する神話はあまり多くはありません。ギリシャ神話では猟師オリオンの猟犬の一匹でうさぎを追っている姿だと言われます。また、別の説では獲物を逃がしたことのない大犬レラプスだと言われています。レラプスはもともと大神ゼウスが寵愛したフェニキア王の娘エウロパに与えた犬でしたが、後にアテネの王女プロクリスのものになりました。プロクリスの死後、夫のケファルスは狐退治のためにレラプスをテーベの国に放ちますが、狡猾な狐との間で勝負がつかず、見かねたゼウスは2匹を石に変え、レラプスだけを星座にしたという言います。おおいぬ座を代表する星「シリウス」には古くから多くの注目が集まっています。先ずシリウスの別名ですが、中国ではオオカミの光り輝く目という意味で「天狼」、日本では「大星や青星」と呼ばれ,古代ギリシャ時代には犬の星「キュオン」と名づけられたように、その明るさに皆が注目したようです。また、シリウスは人々の生活に深く影響を与え、古代エジプトではアヌピス神として崇められていました。それは約5000年前のエジプトのこと、日の出前にシリウスが東の空に上ってくる頃、ナイル川が増水し洪水と共に肥沃な土を運んでくることに由来しているといわれています。まさに幸運の前触れを知らせる星というわけです。
キリシャ神話より