プトレマイオス王朝の王プトレマイオス三世の王妃ベレニケの深い愛情のこもった美しい髪の毛なのである。ベレニケは、シリアとの戦争に勝って夫が無事に帰ってくることを願い、美の女神アフロディテと「もし夫が無事に帰って下さったら、この髪の毛をあなたにささげます。」という約束をしたのだった。その願いが神に聞き入れられたのか、やがて夫が勝利をおさめたという、嬉しい知らせが届いた。大喜びのベレニケは、何の惜しげもなく自分の髪を切って、アフロディテの神殿にささげた。その様子を見ていた女神アフロディテは、ベレニケの愛の深さを称え、その髪の毛を天に上げて星にしたのだった。しかし、なぜかプトレマイオスの48星座には入っておらず、17世紀になって、デンマークの天文学者ティコ・デラーエによってこの88星座に加えられたのである。
キリシャ神話より