もともとからすは、黄金の翼を持ち美しい声でしゃべる、日の神アポロンのペットだった。やがてアポロンは、ラピテス王の美しい娘コロニスと結婚した。しかし、仕事がら単身赴任の多いアポロンは、コロニスとの甘い新婚生活は長くは続かなかった。「うむ〜、このへんは現代の社会構造とよく似ているな〜・・」そこでアポロンは、妻コロニスの寂しさを紛らわせるため、ペットのからすを彼女に預けることにした。そしてアポロン自身も、時々からすを呼び寄せては、愛するコロニスの様子を話させて心を休めていた。からすは、アポロンの元に飛んで来ては、あることないこと面白おかしく話して、アポロンを楽しませたが、ある日思わずコロニスの不倫を、こともあろうにおおげさに脚色してしゃべってしまったから大変、怒り狂ったアポロンは、コロニスと不倫相手のイスキスを殺し、得意げに話したからすの翼を真っ黒にし、美しい声もカーカーとしか鳴けないようにしてしまい、おまけに天にほうり投げて、4本の釘で貼り付けてしまいました。この4本の釘の頭だけが光って四角形に見えるのだという。「口は災いの元と言うが、注意しましょう。」
                                                    キリシャ神話より