エリダヌス川は太陽神ヘリオスの息子フェアトンが天を駆け、太陽を曳く戦車から落ちた川だといわれています。ヘリオスの仕事は、地上を光と希望で満たすため、毎朝4頭立ての戦車に乗って、天空を東から西へと駆け抜けることだった。フェアトンは父親を尊敬していましたが、友人達は誰も、彼の親が太陽神だと信じません。ある日、彼は父親の宮殿に行き、自分が太陽神の息子であることを証明しようとしました。ヘリオスはフェアトンを自分の息子だと認め、証拠として何か1つ望みを叶えてやろうといいました。するとフェアトンは太陽を曳く戦車を運転させて欲しいと頼んだのです。ヘリオスはこの申し出に困り果ててしまいました。なぜなら太陽を曳く馬はとても気性が荒く、他の神々でさえも乗りこなすことはできなかったからです。しかし、フェアトンは無理矢理、太陽の戦車に乗って天へ駆け上って行きました。「無免許運転だよー!!」案の定、たちまち操縦をあやまり、暴走を初めてしまったから大変、その様子を見て怒ったゼウスは、戦車に雷を浴びせて、フェアトンは炎となってエリダメス川に墜落させてしまった。フェアトンの亡骸はひどく焼けこげ、見るも無残な有様でした。水の精女たちがフェアトンの亡骸を拾い上げて葬りましたが、フェアトンの姉妹であるヘリアデスたちはフェアトンの死を悼み、墓の上に臥していつまでも泣き続けたといいます。やがてヘリアデスたちの身体はポプラの木へと変じて墓の上に宿り、流れ落ちた涙は琥珀となって、エリダヌス川の底に沈んだといわれています。
キリシャ神話より