ヘルクレスは大神ゼウスを父にもつギリシャ1の英雄で、ネメアの森の人食いライオン(しし座)を3日3晩かかって絞め殺した他、アミモーネの沼に住む9つの頭を持つ大蛇(うみへび座)を倒す。他にもアミモーネの大蛇を助けようとしてヘルクレスに踏み潰された化け蟹(かに座)や、兄アトラスの代わりに黄金のりんごの番をしていたときに襲ってきた100の目を持つ竜(りゅう座)などがあり、その数多くが星座となって夜空を飾っています。全部で12の冒険を成し遂げました。生まれついての強さに加え、馬人ケイロンから武術を習ってギリシア一の強い若者になりましたが、ヘルクレスの悲劇は大神ゼウスが恐妻ヘラの目を盗んで、ミュケーナイの王女アルクメネに生ませた子供であることから始まるのです。おかげでヘルクレスは、ヘラの嫉妬を一身に受けることになってしまいます。実は12の冒険も、ヘラによって一時的に狂気にさせられたヘルクレスが、自分の妻や子を殺してしまったことへの罪の償いのためでした。そして晩年は、二人目の妻、ディアネイラの嫉妬のために、衣服に毒を塗られ、助からないと悟ったヘルクレスは、自らの体に火をつけ、すさまじい死を遂げたのです。
キリシャ神話より