このうさぎは、森の中でささやかな平和を抱きしめるように暮らしていた。そこへある日、猟犬を連れた暴れ者のオリオンがやって来たから大変、慌てたうさぎは、近くの茂みに隠れて息を殺していた。ところが猟犬のおおいぬに見つかってしまい吠え立てられ、思わず茂みから飛び出し、一目散に駆けだした。しかし、前方にはエリダヌス川が流れていて、先には行けない。万事休すと悟ったうさぎは、なす術もなくその場で茫然とうずくまってしまった。それを見つけたオリオンは、おおいぬの頭を撫でながら近づいて来ると、情け容赦なくその大足を高く上げて踏み潰そうとする。しかし、うさぎ座の南にいる平和のシンボルである、はと座がオリオンの為業を言い納め助け守っているのである。