大神ゼウスがひと目ぼれした、美しい娘エウロペをさらった時に化けた優雅な白牛とされています。地中海の東岸にあるフェニキアの王女エウロペが野原に咲き乱れる花を摘んでいるのを、はるか離れたオリンポスから見そめ、牡牛の姿となって王女に近づきました。この牡牛は全身が雪のように白く、柔和な目と美しい角を持っていたので、エウロペはすっかり牡牛になれ、背中に乗りました。すると牡牛はエウロペを乗せたまま走りだし、そのまま地中海を渡って、ギリシャ沖のクレタ島までエウロペを連れ去ってしまいました。王女エウロペはそこでゼウスの子供を生み、後のミノス王としてクレタ島を支配することになる。そしてエウロペの名はヨーロッパ(エウロペ)大陸の語源と伝えられる。
                                               キリシャ神話より