プトレマイオスの48星座のひとつでもあるおとめ座の歴史は古く古代ギリシャ時代には、背中に翼を持ち、右手に鳥の羽を、左手には麦の穂を持った女神、デメテルの姿が描かれています。デメテルは、大神ゼウスの妹で、シチリア島に住み、穀物、野菜、果実、花、大地から伸びでるものは、湧く泉までも、この女神に支配されていました。デメテルにはペルセポネーという娘がいて大変可愛がっていましたが、ある日ペルセポネーは冥界の神プルートンにさらわれ、その后にされてしまいました。これを知ったデメテルが絶望して、エンナの谷にあるほら穴に閉じこもってしまったので大変です。そのため地上の草木や花が、新しく芽をふかなくなってしまったのです。困り果てたゼウスは、ペルセポーネーを帰すようにプルートンに命じました。プルートンは仕方なく承知しましたが、帰す前にペルセポーネーに12個のナツメの実を手渡した。地上までの長い道のりで喉が乾いた娘はナツメを4つ食べてしまった。1度冥界の食べ物を口にしたものは、2度と地上に戻れないという掟があったからです。そうとは知らないペルセポーネーは、その実を4粒食べ、懐かしい母のもとに帰りました。デメテルは娘の姿を見て、喜んで洞穴から飛び出しました。すると寒々とした大地はみるみる緑におおわれ、草木は伸びはじめました。けれどもペルセポーネーがナツメの実を食べたことがわかると、デメテルは再び絶望しゼウスに助けを求めました。するとゼウスはペルセポーネーに毎年8ヶ月を母のもとで暮らし、食べたナツメの実の数にあたる4ヶ月は、冥界のプルートンのもとで過ごすようにと命じたのです。このため娘のいない4ヶ月間は、母の女神はほら穴に閉じこもるようになり、地上のすべての植物も眠りにつくようになりました。これが冬となり地上に四季の区別ができた始まりです。また、正義の象徴する羽を持つた正義の女神のアストレイアの姿で、おとめ座の足元にある天秤を使って、人間の善悪を計っていたので、おとめ座ばデメテルとアストレイアの二役を演じていることになります。
                                               キリシャ神話より