浜北市街の上空に昇った下弦の月です。朝日や夕日が赤いのと同じように昇ったばかりの月もまた赤く見えます。月や太陽の光が地平近くの厚い大気層を通過してくる時、波長の長い赤色が残りその他の色は吸収散乱して見えなくなってしまうからです。もっともその時々の大気の状況にもよりますが澄み切った透明度の良い日には赤色に見えにくく、空気がよどんでいたりスモッグがあると赤く見えやすいのです。それにしても、夜更けた闇夜に鈍く光る真っ赤な月が昇る様はあまり気持ちの良いものではありません。
月の出の真っ赤な月を撮りたくて三方ヶ原台地の上から狙ってみました。ロケハンもしないで行き当たりで構えたので前景の選択や処理が充分ではありませんが、この日は思った通りの真っ赤な月が昇ってきてくれました。月の光は太陽に比べ弱いので低空では比較的長時間赤い状態が続きます。ただ、長焦点レンズではすぐに日周運動で月が流れてしまうので前景の夜景とのかねあい露出が難しいところです。
撮影データ
撮影日時 1999年 5月 8日 00時16分 露出 3秒 絞り
2.8
カメラ ニコンFM2 トキナーATX300mmF2.8SD
フィルム コダックE−200 三脚固定 ラボ 2倍増感現像
スキャナー:ポラロイドPORASCAN35 Ultra 画像処理 :フォトショップ4.0J
撮影地 浜松市大原町