月が地球の影にはいると月食が見られます。月は食の進行に伴い次第に欠けていき、ついには完全に影の中に入った皆既の状態となりにぶい赤銅色となります。この写真は月食の始まりから終わりまで5分間隔で多重露出したもので、次第に西の空に高度を下げながら月の形が変化していく様子がわかります。このような多重露出は事前に露出時間を綿密に計画する必要があります。次第に明るくなっていく空で地平近くの月の露出の決定は特に難しい点です。最終露出は日の出10分前です。また、露出の間隔も秒単位で厳密に管理しないときれいなつながりになりません。この写真を見ていると寒風の中、傍でカウントダウンしてくれた弟の声を思い出します。
撮影データ
撮影日時 1982年1月10日 03時10分〜06時45分
露出44回 1/250〜10秒 絞り 4.5〜9.8
マミヤRB67 セコールC65mmF4.5
フジクローム RD100 三脚固定 ラボ標準現像
撮影地 竜洋町