2001年1月にアメリカのリンカーン研究所チームが発見した小彗星は当初の予想を裏切り、近日点を通過する6月にかけて核分裂とバーストを繰り返して大きく増光し肉眼彗星に成長しました。もっとも明るい時期、彗星は南天にあり南半球が観測に適していました。最大光度は3等級にまでなり肉眼でも5度ほどの尾が観測されたといいます。日本では最盛期を見ることはできませんでしたが6月後半から明け方の東天に4等級の大きなコマを持つ姿で見ることができました。遠州地方は晴天が続いたものの春霞で高度の低い彗星に尾は確認できません。むしろ、観測しやすい高度になった7月中旬頃は暗くなったものの双眼鏡でも淡い尾を認め彗星らしい様相を示していました。この20日、家老平ではかすかに肉眼で確認でき、光度は6等級、その後は急速に暗くなっていったようです。
C/2001A2 LINEAR彗星