望とは満月のこと、新月は朔といい、新月から満月を経て再び新月へ戻る月の変化の一周期を一朔望月といいます。この月の運行を基本とする暦が太陰暦です。古くから規則正しい月の運行は生活の基本でした。サンゴは満月の夜に産卵し、人の誕生もまた満月の力によるとも言われます。地球上の生命の多くは体内に月の時を刻んでいるのです。
月食の始まる2時間前の満月です。山並みの向こうにポッカリ浮かんだ月は世紀の天体ショーを前に少し緊張し、顔を赤らめているようです。地にはライトブルーに染まる山並み、天には神々しい光を放つ望の月。目前に横たわる大自然の姿を望むとき、遙か太古からの悠久の時の流れを感じ、しばし見入ってしまいました。
撮影データ
撮影日時 2000年 7月16日 19時12分
露出 1/8秒
絞り 5.6
カメラ ペンタックスSP
光学系 マルチタクマー55mmF1.8
フィルム フジプロビア100 (PDPU)
三脚 固定
ラボ 標準現像
画像スキャン:ポラスキャン35ウルトラ
画像処理 :フォトショップ4.0j
撮影地 竜頭山