1983年春、突然現れた彗星で地球から0.03AU(450万Km)の至近距離を通過していきました。この写真は最接近2日前(距離0.06AU)の姿ですが、星が流れたように写っているのは彗星を静止するため彗星の動きにあわせてカメラを動かしたためです。ボーと明るい頭部から細い一条のイオンテイルが伸びているのがわかります。この日はよく晴れて、北の空に肉眼でも丸い雲のように見えていました。
この日、彗星はりゅう座からこぐま座へ1日に15度という速さで駆け抜けていきました。ガイド境の21cmで見るとまるでスローモーションの人工衛星を見ているように星の間をポツンとした彗星核が移動していくのがわかりました。
※太陽−地球間の平均距離(約1億5000万Km)を1天文単位といい1AUと表します。
撮影データ
撮影日時 1983年5月9日 22時25分〜51分 露出26分
アサヒペンタックスMX 日本特殊光学 12.5cm F3.8ライトシュミット
TP2415 水素増感 21cm主鏡で彗星核を手動追尾 ミカゲ210赤道儀
D−19 20°C5分
撮影地 自宅