低空の水星が次第に減光しながら雲間に沈んでいく風景です。西空に残っていた薄明と月齢7の半月が山波をほのかに照らし水墨画のような雰囲気を見せています。この写真での露出開始時の水星の高度は2.5度。輝きを失う0.5度の高さまで肉眼でもはっきり見ることができました。水星の光度は−0.7等で透明度がよかったため低空であってもかなり明るく感じました。この日は太陽が沈んでから1時間20分後に水星が沈みます。見える時間がごくわずかで、太陽離角の大きい条件のよい期間は1週間位しかないことなどから見つけにくい星の代表でしょう。
撮影データ
撮影日時 2000年 2月12日18時37分〜 露出 8分
絞り 2.8
ニコンFE 光学系 Aiニッコール85mmF1.4S フジセンシア100
RDU
ビクセンGP赤道儀 停止固定撮影 ラボ 標準現像
画像スキャン:ポラスキャン35ウルトラ 画像処理 :フォトショップ4.0J
撮影地 水窪町家老平