シューメーカーレビー第9彗星は発見されてまもなく木星に衝突するコースにあることがわかりました。木星のロッシュの限界内に入った彗星は二十数個の核に分裂し、これが次々と木星に衝突したのです。当初、核の直径は数キロと小さいので木星には観測できる大きな変化は無いだろうと予想されていました。ところが、実際には小望遠鏡でもはっきりとその衝突による黒い跡を認めることができました。人類が初めて見る天体同士の衝突の瞬間でした。写真に写っている黒い二つの衝突痕は左がG核、右がL核で、地球の直径の倍以上もある大きなものです。たった数キロの天体の衝突でも何万キロという範囲に大きな影響を与えることがよくわかります。もしこれが地球であったらと思うとぞっとします。衝突の日、観望会に出席していた私は木星に見え始めた黒い影に皆で大騒ぎをしてしまいました。
千年に一度ぐらいの希な現象だけに自分の記憶に留めるためにも遅ればせながらUPしてみました。
撮影データ
1994年7月20日 20h25m 露出 4秒
21cmF5.7ニュートン Or9mm拡大 ペンタックスSP
ミカゲ210B赤道儀 恒星時自動運転
フジカラースーパーGエース400 ラボ標準現像
撮影地 豊岡村(自宅)