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夜明け間際に捉えたM81,M82です。
写りが非常によく、S2PROで最も適した対象は明るい系外銀河だろうとそう感じています。
その描写力も実に見事で、M82の構造の様子、M81の渦の様子など、どちらをみても銀塩フィルムではここまでの描写をすることは、少なくともR200SSを使ってでは無理でしょう。
デジタル一眼レフを適切に使うとここまでの威力を発揮するのか・・と痛感させられた1枚です。
しっかし、良く写るなあ、、S2PRO。さすが、スーパーCCDハニカム。
正直、驚いたよ。
ところで、
適切な条件とは、
■明るい望遠鏡
デジタル一眼は感度が高いと話題ですが、冷却CCD使っている立場から言わせてもらえれば、はっきり言ってそんなことはないんです。
と、なれば明るい望遠鏡でたっぷりと露出時間をかけなくてはいい画が出来ません。
ノイズ対策の面からも明るい望遠鏡であるにこしたことはありません。
他のファクタの中でもこれが一番大事!と痛感。
やっぱり、F5以下でやりたくなります。
■適切な焦点距離
だいたい800〜1200mm前後でしょうか。
ある程度以上の焦点距離になると急速に切れ味があがるように感じることをST7Eで実感したことがあります。
CCDでは画素サイズで解像限界が決まってくるので、ある程度以上の焦点距離で微細構造の描写が急激に向上することがあります(より詳しく知りたい場合は、『ナイキスト周波数』を検索かけて調べてみるといいだろう)
岡野邦彦氏が提唱しているFovpp値を求めて焦点距離を考慮するといいと思う。
D100やD70で採用されているCCDが7.8μですから、S2PROでもだいたいその位の画素サイズなのでしょう。
あとはそこからFvopp値を求めれば良いのですが、カラーセンサであることも考慮すれば、やっぱりだいたい1000mm程度の焦点距離が理想的な焦点距離になると思います。
■暗い空(西臼ではまだ明るい?)
浜松市近郊の公園でも充分に撮れるのですが、やはり暗い空で撮像したものと比較してしまうと、
淡い部分に写りの差が出るように感じています。せめて天の川が見えるところで撮りたいですね。
ただし、苦労さえ厭わなければ町中での撮影も可能なのが、デジタル一眼レフです。
ぜひ町中であっても工夫して良い映像を得ることにチャレンジして欲しいと思います。
■適切な露出時間
やはり連続5〜10分は欲しいです。それをコンポジットして美しい映像にします。
この作例では総露出は35分とまだ少ないが・・10分×8枚あれば・・と思ったりもします。
やはり強い処理を加えるにはまだややノイジーなんですね。もっとも、この作例ではフェイズシフトで明るいノイズを効果的に取り除いていないという面もありますが・・。
あと、気づいた人もいるかもしれませんが・・この作例ではぼかしが入っています。
だからちょっとキレが鈍いんですね。
でもなかなかぼかし入ってるってわからないっしょ?(そう、思ってるのは自分だけかなあ?)
ぼかしも適度であれば非常に有効なわけです。
でもやはりぼけ量が多くなればバレバレですから、
やはり、露出延長でS/N改善を狙いたいものです。
それでもノイズが多い場合、そこにちょっとだけぼかしを使えばより良くなることもありますよ、と。
■低温下
やはり、一眼レフデジカメでは0℃環境下くらいで使いたいですね。
それ以下であれば誤動作の心配も出てくるかもしれませんが、-8.5℃までは問題なく使えた実績はあります。
まあ、たいていの家電品は0℃から動作温度保証があるわけですが、メーカでの設計時のテストでは余裕みて、-10℃からの動作を確認しているでしょうから、動作保証されるわけではありませんが-10℃までは動作することでしょう(ただし、メーカ保証外ですから自己責任で動作させてください)。
むろん、温度が高くなればノイズが増え、やはり不利になるのはみなさん、ご存じですね。
■適切なISO設定
S2PROはISO400。ISO1600だったら画像処理を行っても構造がつぶれて、ここまで出なかったと思う。
いずれにしても、画像処理まで考慮したISO設定を選ぶべき。
S2PROではISO800以上ではぼかしが強くなるので、後の画像処理で不利になり(少なくとも自分的には)使えないのです。
しかし、実はISO設定はそんなに大切でもないとも思います。
やはりまず、なんといっても露出時間が写りに直接影響してくるからです。
■適切な画像処理
まだ、自分も適切な処理法を確立したわけでもないので、エラソーなことは言えませんが・・・
元データが良ければ、最終的にはオリジナルに眠っている情報をいかに引き出すか。
そこにかかってきますね。デジタル一眼の場合、現像ソフト+PhotoShopのレベル補正である程度見栄えがする映像となりますが、それ以上を求める場合は、なかなか大変です。
いかにノイズを目立たないように、星雲の構造を強調するか・・・冷却CCDカメラ以上に扱いにくく処理が難しいです。
先にのべた若干のぼかしというのも案外有効なテクニックだと思います。
もっとも、使っているのは単なるぼかしだけというわけでもないのですが・・・いずれ処理法は紹介しますが、僕の処理法はかーなーり偏ってるので、参考になるかどうか・・
ついでに言えば、実わ、僕がS2PROにこだわるのはこの画像処理にあって、S2PRO以外ではちょっと適用できなさそうなんですね。