火星


紅く輝く星、火星。
その色合いから、戦の神、マルスと呼ばれています。
火星は2年2ヶ月ごとに地球に接近し、公転周期による位置によって地球−火星間の距離が変わってきます。
その為、およそ15年周期で大接近・小接近を繰り返します。
また大接近でも細かいことを言えば、接近する距離が違い、2003年の大接近時には、およそ6万前と同等のキョリまで接近し、話題になりました。
とはいえ、実際には15年前よりほんのちょびっと地球に寄ってくれただけにすぎません。
また、火星には季節があります。
火星の南極・北極には白い極冠と呼ばれる氷(実際にはドライアイス)がありますが、冬になると大きくなり、夏になると小さくなります。
また赤道付近の夏の気温は20℃ほどとなり、火星人が存在するのではないかと言われたこともあって、SFでは格好の舞台となっています。

さて、火星を有名にしているのは、運河の存在でしょう。
19世紀の天文学者、ローウェルは火星表面の直線模様に注目し、これは「運河」であり、したがって火星には知的生命体が存在していると信じるようになりました。
しかしローウェルが見た、運河は、 残念なことに想像上のものでしかありませんでした。
すでに火星を訪れた幾多もの探査機によって運河の存在は否定されています。

現在のアマチュアの機材でも接近時には火星面の詳細を写すことが出来ますが、残念ながら、運河の様な模様はみあたりません。
当時、Webカメラがあったらよかったのにね。


2003年


2003.7.27
MT160+エクステンダ Or18 ToUcamPro

Webカメラで初めて写した火星ですが、その高解像ぶりにはあきれるばかりです。
確かに従来のカメラ/画像処理法を圧倒的に上回る解像を示し、驚きました。
ただ、小口径ゆえの感度不足を補う為に、赤外カットを外して撮影していたこともあり、なかなか良好な色彩を得ることができませんでした。


2003.8.23
MT160+エクステンダ Or18 ToUcamPro

恐らく、2003年接近時では、これがベストの作例になるでしょう。
IRCを無しで撮影している為、色調にやや難がありますが、極光と呼ばれる青い光も写すことが出来ました。

2003.9.5
MT160+エクステンダ Or18 ToUcamPro

このころになってようやくIRcutの重要性を認識して、IRCを付けて撮像しています。
ただ、EDMUND社のものを使って撮影していたようです。

2003.9.6
MT160+エクステンダ Or18 ToUcamPro

RGB+IR,G,B合成した作例です。RGBは普通に撮像したものを使っていますが、別途、IR84でも撮像して合成しています。
フィルタリングを行うと、画像は荒れるのですが、火星はIRでは模様をよりはっきりと描写することが出来ます。
とはいえ、IRでは火星の霧は写りませんから、IR光にLRGB合成というわけにもいきません。
従って、IR、G,B合成を行う必要があるのですが、それでもやや違和感があったため、通常のRGB画像も合成しています。
中央の模様は太陽湖。

2003.9.18
MT160+エクステンダ Or18 ToUcamPro

極冠近くに山があり、その山頂に雪や霜がおりるために極冠から離れた位置にぽつんと白く写ります。
また、模様はアリンの爪が見えています。


2001年

2001.4.23
MT160+エクステンダ Or18 QV8000SX

2001年に接近した火星です。
この頃はWebカメラはまだ無く、コンパクトデジカメの優位性が認識された頃でした。
カシオQV8000SXにて。

2001.7.08
MT160+エクステンダ Or18 QV8000SX

この年は、中規模ながら、黄雲がおき、模様が写らなくなりました。
それで、つまらない・・と、この年は撮影をしなかったのですが、改めて見てみると、どうしてどうして。
白い霧も良く出ておりそう捨てたものでもなかったな、と反省。