フラットフレームで見るゴミ


冷却CCDカメラで問題になることのひとつにゴミ問題があります。
ゴミはフラットフレームで補正することが可能ですが、フラットフレームを正確に撮るのはかなりやっかいで、ゴミが斑点して白いリングとして画像に現れてしまうこともあります。
ここではフラットフレームにあるゴミの画像を見てみましょう。

画像左真ん中やや上にうっすらと丸い円形のシミが見えると思います。
これはゴミによるものと思われます。

ゴミが付着する面として、考えられるのは、
・CCD上のカバーガラス
・CCDハウジングの窓ガラス(表)
・CCDハウジングの窓ガラス(裏)


の3点です。光学系側のゴミも考えられますが、惑星撮影のように極端にF値が暗くなければ問題にはならないのではないかと思います。
この画像の場合、大きくぼけていることから、カバーガラス側に付着したゴミであることが考えられます。
ちゃんと掃除してから撮影しなくちゃね(^^;
しかし、この程度の薄い模様であれば、実害はほとんどまったくないと思われます。

画像真ん中下にある黒い点は、いわゆるデッドピクセルで、感度が非常に落ち込んでいるピクセルです。
ビデオカメラに電子管が使われていた時代の慣習で黒キズと称されることもあります。
この点以外の白い点・黒い点はダークフレームの微妙な不一致によるものかもしれませんが、いくつかの白点や黒キズが見られます。
画像上に見られるもやもやした模様は、以前清掃したときのアルコールの拭きのこりだと思われます。
いちおう、この程度なら、星野撮影に支障はありませんが、もっと丁寧に掃除しなくてはいけませんね。
でも、STシリーズはCCD窓が凹んでいる上、ガイドCCD用のミラーもあって、難しいです。
CVは一発で綺麗にできたものですが・・・。

この様に、黒いリングが収束している場合は、CCDカバーガラス上のゴミと思って間違いありません。
ゴミはシャッターの上に乗っていたものが落ちてきたり、シャッターが摩耗して落ちてきたりすることもあります。
それが1〜2個程度端にあるのであれば我慢できますが、このように真ん中に近いところにあったり、これだけ多数発生していた場合は思い切って清掃してしまった方が良いでしょう。
清掃はいたって簡単で、アルコールをレンズクリーニングペーパに染みこませて、サッと拭くだけです。
1/4程度に切ってから、ふき取る幅に2、3度折り曲げて、アルコールを染みこませ、さっと一拭きだけするのがいいでしょう。
同じ紙でもう一拭き、などと考えるとせっかく一回目で拭き取ったゴミが、再度CCDを汚してしまうこともあります。
綿棒を使う方法もありますが、僕はダメでした。個人のやりやすい方法で、清掃するのがいいと思います。

この画像ではデッドピクセルが同じ位置にある点にも注意してください。
上の画像でみた他の白点・黒キズはダークフレームに起因するものということです。

この画像をよく見ると、うっすらと薄暗いラインがパターン状に走っているのが見えます。
どうやら、ST7Eに供給される電圧が低くなると起こる現象のようです。困ったものですね・・。


本当は、結露についても画像を紹介しようと思ったのですが、また、次の機会に・・・・。